深海一辺倒

ままならない生活

今夜書きたい同人感想文

まえがき

イラスト、小説、二次創作など……この世にはたくさんの創作物があふれています。
その中には、
「この作品マジ最高……😭😭この作品を生み出してくださったことに……感謝🙏」
と思わされるような、心に残る神作品が流れてくることもあることでしょう。

ところが、そんな作品のリプ欄に

「好みの画像だったんで保存した さらばだ……」と抜かす画質の悪いドラゴンとか……
誰かが配布した「RTとふぁぼをバシバシ押すキャラクターのgif」とかが貼られてたら……

ムカつきませんか!?

だってこれらのリプライ、隙あらば自語りしてる上に語彙力も何にもない反応じゃないですか。
こんなリプライ奴よりも、自分の方がこの作品の良さを分かってる……!!!!!
そう思いませんか!?

でも……実は……

そんなROM専よりも、リプライ貼り付け奴の方が作者さんにとっては嬉しいかもしれないんです!

だって、とにかく「あなたの作品良かったよ」という気持ちを目に見える形で貼りつけてくれた訳ですから、無言の1ブクマより「嬉しい」と感じられてもおかしくありません。

あるいは、そんなリプが一件もなく数千RTされる作品を見て、

素晴らしい……。
これだけ伸びてるんだから、この作者さんはきっとめちゃくちゃ褒められてるに違いない……。

と思って、自分もふぁぼ(+RTしたりRT後感想を呟いたり)だけすること……ありませんか?

でも……実は……

作者の下に届く感想って、読者が想像するよりもずーーーっと少ないんです!!

数千RTされたとしても、感想が1件も来ないこととかあります。多分。(そんなに伸びたことないから分からん)
でも、神作家さんの匿名感想返信フォームの回答頻度なんかを見ていると、素晴らしい作品1件につき、10件も20件も感想をもらっているようではないみたいです。
匿名フォームやリクエスト受付を積極的に公開してる方なんかは、もっと気さくに感想を貰っている場合もありますが、そうでない作家さんも多いですよね。
あなたの大好きな作品を書いてくれた作家さんも、思いのほか感想を貰っていないかもしれません。

そんなの悲しいし、そこであなたの感じた「この作品……最高!!!!!」の気持ちを闇に葬ってしまうなんて、あまりにも勿体ない。

そんな時! ただのROM専から一歩踏み出してみませんか?

そう、感想を送りましょう!!

大丈夫、感想って意外と簡単に書けます!
しかも、その感想は匿名感想フォームなどから、簡単に送れます。

あなたも感想を……送ってみませんか!?

目指すは感想帝、「私が感想を送ることで喜ばぬ作家はいなかった……」くらいの気持ちでいきましょう!

感想、何から書けばいい?

まず迷うのがここです。
「良かったです」「最高でした!!!!!」だけでも感想としては成り立ちますが、もっと色々書き込んでみると、”素敵な作品に対する感想ファンレター”っぽくなります。
その方が送る側も「気持ちを伝えられたな」と思えるし、送られた側も「熱い感想をいただけて嬉しい!」と思う確率が上がるんじゃないでしょうか。

「最高」をもっと具体的に伝える手段を考えてみましょう。

特に良かった点

どんな些細な点でも大丈夫です。「ここ好き!」と思うポイントを書き出してみましょう。
例えば漫画なら、特に好きなコマやセリフ、表情、印象に残ったページ、作画など。
小説なら、好きな一文や印象的な表現などでしょうか。
一枚絵なら、ストレートに自分が好きな部分ですね。瞳とか手とか、小道具とか……。

あまり細かい点を書き連ねすぎても感想が長くなってしまいますが、基本的にはどんな細かい点でも褒められた側は嬉しいものです。
自分の作品を細かいところまでよく見てくれている、ということなので。

特に、「そこは自分でも特にこだわりました!」と作者さんが思っているポイントを褒めてもらえると、めちゃくちゃ嬉しくなります。HAPPY……👍

 例

  • 5ページ目の冒頭で、Aを見つめるBの表情が彼の揺れ動く内心をとてもよく表していて、素晴らしいと思いました。
  • Aの誕生日イラストで、背景の小物までAの好きなものがたくさん書き込まれている点に愛情を感じました。
  • 「じゃあ、行こうか」というセリフが、Aの包容力や数多くを語らない優しさを含んでおり、大変Aらしい一言だと思いました。
全体の雰囲気や作風

逆に、具体的なポイントよりも、お話そのものや作品の雰囲気が好きだ! という場合、そこを感想に書くことができます。

漫画・小説なら、話の流れ、そのシーンに漂う雰囲気、キャラクターの立ち振る舞いなど。
一枚絵なら、色使いや絵柄、背景などでしょうか。

 

  • 作品全体を通してAとBの心温まるやり取りが散りばめられており、どのやり取りを見ても思わず笑顔になれました。
  • 全体的にくすんだ色味でシャープにまとまっている中、Aの瞳にだけハイライトがあるのがとても美しく、目を惹かれました。
  • AとBの学生時代のシーンが何度かありましたが、そのどれもが高校生らしい青春の爽やかさを感じさせるもので、二人の懐かしい学生時代に思いを馳せることができました。
日頃の活動から

一件一件の作品も好きだけど、作者さんのSNSでの発言や、創作に対する熱意などまでひっくるめて好きだ!! という気持ちを伝えたい場合、ちょっと気をつけて書いていきましょう。

というのも、急に「○○さん愛してます❤️ 大好きです……❤️」というファンレターが来たらちょっと怖い……ですよね?
そうならないためにも、重すぎない程度に書く必要があります。

 

  • ○○さんの日頃のツイートで、よく励まされております。いつも元気をくださってありがとうございます。
  • ○○さんの更新が日々の楽しみです。陰ながら応援しております。
  • ○○さんのAに対する解釈が大好きで、特にAがいつも一貫して周囲への配慮を忘れない点が本当に最高です。

勘違いしてはいけないこと

避けた方がいい事柄

さて、ここまで色々と感想の書き方を見てきましたが、時には感想を送ったつもりが、作者の方を傷つけてしまうこともあります。
そんな「NGな感想」ってなんでしょうか?
少し考えてみましょう。

 

  • ○○さんの作品が一番好きです。××さんの絵の方がブクマされていますが、あちらよりも○○さんの作品の方がずっと良いと思います。
  • Aというキャラはあんパンよりも焼きそばパンの方が好きだと思いますが、あんパンが好きなAもアリだと思いました。
  • ○○さんの作品以外読めません。毎日更新がないかチェックしております。○○さんの作品が私の生きる糧になっています。
  • ところで冒頭のシーンですが、Aの利き手が逆になっていたことだけお伝えしたいです。それ以外ではきちんと右利きになっていたので……。

他の人をけなしてはいないでしょうか? 感想ではなく、自分の考えを押し付けてはいないでしょうか? 作者の方を崇拝してしまっていませんか? いらんアドバイスをしていないでしょうか?
ちょっとしたことですが、心に留めておくといいかもしれません。

感想は「見返り」を求めるものじゃない

これは感想の書き方ではなく、送り手としての心構えになります。

まず感想を送るという行為は、あくまでも「あの作品が素敵だったと一言伝えたい」という送り手側の自己満足であり、かつそんな作品を生み出してくれた相手への感謝を最大限に込めた行いです。
それを受け取った側がどう思うかは、送ってみるまで分かりません。

返事をくれないかもしれないし、時にはスルーされてしまうかもしれません。

しかし、そこで「せっかく頑張って感想を送ったのに、無視された!」と怒るのはお門違いです。
基本的に感想に対する返事は期待しないものですし、相手に認知されたい・気に入られたいから送る……という打算的な考えで書くものでもありません。

ただ、「あなたの作品が素敵だ」と伝えたいから送るのです。
徳を積むのと同じです。

頑張って感想を書いた自分へのご褒美は、自分でしてあげましょう。
例えば、

「感想を送ったぞ! 今日はいいことしたなあ~」

と自分を褒めてあげ、さっさと寝ましょう。
運が良ければ、次に目が覚めた時、作者の方からお返事が来ているかもしれません。

事故は起こるさ

自分では最大限褒めたつもりだったのに、相手がその言葉を卑屈に捉えて、機嫌を損ねてしまうパターンもあるにはあります。
また、「別に感想なんて欲しくない」という人に対して感想を送ったら、「なんか来て怖い」と思われたり……。

そこまではもう想定できません。こちらができることは、自分の文章が誤解を招かないものになっていないかチェックすることだけです。

また、匿名感想フォームを置いていない作家には感想を送らない、というのも一つの手でしょう。

しかし、全ての可能性に怯えていては、そもそも感想を送れません。
最大限に相手をリスペクトした上で、「どうか上手くいきますように……」と祈りながら、日々感想を送るしかないのです。

でも、多分ですが……感想を送ったら喜んでくれる方の方が多いと思いますよ! 元気出していきましょう。

終わりに

なんだか偉そうにあれこれ書き連ねてしまいましたが、とにかくこの記事で伝えたかったことは、

マジで感想は……送れ!!!!!!!!!!!!!

以上です。

お金を払って感想を得るサービスが存在するくらい、多くの作家さんは密かに感想を待っています。
大々的に「感想ください!!!!!」と言うのがはばかられるだけで、あなたの好きな作家さんも実は感想に飢えているかもしれません。

インターネット世界においては、「いつまでも あると思うな 推し作品」です。
あなたの好きな作家さんや作品がこれからも残り続けるように……また増えてくれるように……ちょっとだけでも感想を送ってみませんか?

最近は匿名感想フォームをはじめとする便利なツールも色々ありますから、試しに一度、書いてみてはいかがでしょうか。

以下、オススメのサイトも紹介しておきます。

感想自動作成フォーム

 

これで皆さんもレッツ感想執筆ライフ!

ありがとうございました。